漢字の分類法に六書 (りくしょ) があり 象形 指事 会意 形声 転注 仮借 の6つがあります。
今回、医療に係わりの深い 漢字について 少し述べましょう。
まず 生命 人生 生活 にある 『 生 』 という漢字です。
上記 3単語は 英語で Life ( ライフ )です。
その動詞形は Live ( リヴ )
『 生 』 を「 生きる 」と読めば リヴ になります。
ところが 「 なま 」と読めば ライヴ です。 ライヴ ニュース 等、
スペルは 同じ Live ですが。
漢字と英語の発音だけが 対応して同様に変わる例です。
同じ漢字を 別に読むと 全く違った英語になる ケースもあります。
『 薬 』です。
「 くすり 」 と読めば Medicine / 医学という意味でもあります。
「 やく 」 と読めば Drug / これは 『危険ドラッグ』のように 悪いイメージです。
逆に 同じ英語で 2つの別の漢字で表現される場合も有ります。
Fine です。
ご存じの様に I‘m fine. は「 元気です。」
It‘s fine.は 「 天気です。」
元気と天気 共通する漢字が 気 で 元気は 元の気 ( 病んだ気が 病気 )
天気は 天の気 だったのです。
『 心 』 は英語で Heart
Heart は「 心臓 」という意味もあります。
漢字にも 同じ 心 という字があり 共通していますね。
トランプで言えば あのハートの形は 心臓でもあり 心をも表現しています。
キュービットが 黄金の矢を ハートに射とめれば 恋情を燃え立たせる事を意味します。
単字解説
医 (い) は はこがまえ に 知識の 知の矢。
つまり 医師が 人々に 知識を与える事を意味します。
薬 (くすり) は くさかんむり に 楽 (らく)。 つまり 薬草があって 人々を楽にする事を意味します。
食 (しょく) は ひとがしら に 良 (よい)。 つまり 食は 人にとって 良いもの。
または 食べて 人が良くなる事を意味します。
脂肪 の 脂は にくづき に 旨い (うまい)。
肪は にくづき に 太るを意味する方 (ほう)。
つまり つい美味しいからと言って 脂肪を摂り過ぎると 太ってしまうという事です。
英語の Fat は 脂肪という意味と 太るという意味があります。
玄米に含まれる 糠 ( ぬか ) は こめへん に 健康の康 (こう)。
つまり 玄米食は 健康に良い事を意味します。( 玄は 黒いという意味です。)
逆に 精白米 は 玄米に比べ 栄養学的にも劣ります。( 白です。)
こめへん に 白 (しろ) は 粕 ( かす )で 良いものをしぼり取ったあとの 残りかすを意味します。
種 (たね) は こめ を意味する のぎへん に 重い (おもい)。
秋、 稲穂 (すべて のぎへん) が実ります。 『 実るほど こうべを垂れる 稲穂かな 』 とも歌われています。
つまり 種は 稲の穂が重い 事を意味します。
茶碗に盛られた おこめ を 私たちは 種を食べているのだという意識が有ったでしょうか。
ちなみに 玄米を水に浸すと 芽が出てきます。生命力があるのです。
ところが 白米は そうすると 腐ってしまいます。
意味深長ですね。
今回は ここまでにします。
2016-09-06 13:01:44
院長の健康講話
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